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2016年5月10日 (火)

カヤックフィッシングの安全面、もう一度考えていきたい

ニュースになってシェア等もされているので、ご存知の方も多いかもしれませんが、悲しいことですがカヤックフィッシングの死亡事故が起きてしまったそうです。

ご家族のことを思うと本当にいたたまれません。
同じ趣味を持つ者として、その方のご冥福をお祈りするばかりです。

この方が、どのようなカヤックに乗ってらして、どのような状況で事故になったのかもニュースソースからは詳しくはわからないのです。(夕方に海に出られたということぐらいしかソースからはわかりませんでした)

ですので、このニュースを耳した僕らがやれることは、今一度、安全認識をあらためて強く持つことしかないと思います。

やはりカヤックフィッシングは大自然の中、人間の生活圏外に入っていく趣味です。例えば山であったり、川であったり、他のマリンスポーツであったりと同じく、一歩間違えると死亡するリスクがある趣味なのです。

自分自身もう一度、認識を強く持つべきだと感じました。

事故を起こさないためにぜひもう一回考えていきましょう。私自身も肝に銘じていきたいです。

♦カヤックは的確か?カヤックやパドルの状態は万全か?
その場所に出ていくのに乗っているカヤックは的確なモデルか?また、カヤックの劣化による破損や浸水などないか。特にドレンプラグは毎回出艇前にチェックしたい場所です。
ラダーであったり、足漕ぎの場合はチェーンやフィンなど、機械部分が多いほどチェック箇所は増えると思います。

♦ウエアは季節、水温に合っているか?
この5月という今の時期、気温は高くなってきていますが、場所にもよりますが水温はまだ人間が
長く浸かっていられる水温でないケースも多いです。

♦装備は万全か?
カヤック用のPFDはもちろんですが、特に命綱となる携帯電話はPFDに必ず入っているかは重要です。危険な状況下では迷わずに118番・海上保安庁さんに連絡するべきです。そしてホイッスルも常備しておきたいですよね。
また、ツーリングのカヤックではパドルは常に手に持っているわけですが、カヤックフィッシングでは釣りをする時にどうしてもパドルから手を離してしまいます。パドルを持っている時間とパドルから手を離している時間は同じぐらいの比率になるのがフィッシングカヤック。再乗艇の際も片手にパドルを持った状態ではとても乗りにくいです。
パドルリューシュは必須と思った方がいいです。ただし、リューシュは自分に絡まる等の危険もありますので、出艇時と着岸時は外して、ちょっと沖に出たらつける、着岸直前にまた外すという形がいいと思います。リューシュを使う以上、もしも手足や最悪の場合は首などに絡まった時に切断できるレスキューナイフも常備しておきたいですね。
さらに、私個人としては海に出る時はスペアパドルとパドフロートも必須としています。

♦天候・海況は大丈夫か
天候(特に風)、海況(ウネリ)をよく吟味することはとても大切な要素です。どんなに優れたカヤックでも、どんなに優れたパドラーでも自然が荒れ狂えばとても太刀打ちできません。
天候・海況が悪い日は海に出ない勇気、釣果が出ていなくても予報にない風や波が出て荒れる兆候を感じたら潔く撤収する、カヤックフィッシングを長く続けていく最大のコツはここにあると思います。
また霧など発生していないか、視界は万全かも大切な部分です。(kayak55では日の出以降出艇、日没時間前には着岸して片付け始めていることを推奨します)

♦釣果を諦める勇気
上記のように、釣果にこだわりすぎると粘ってはいけない状況で粘りすぎてしまったり、風速的に出てはいけない状況で鳥山を見て出てしまったりしてリスクが高まる危険があると思います。
僕らは釣り人ですから、やっぱり釣りたい。その気持ちは自然です。ですが、短期的な釣果にこだわりすぎず、長期的に考えていきたいです。ダメな日はダメと諦める勇気が安全面では大切だと思います。海は逃げませんから。
私も凪いだ日限定で楽しんでいまして、海に出れない日も多く、出れてもダメな日も多いですが、それでもカヤックフィッシングの場合は続けていれば本当にたまに奇跡のような夢の釣果は出ます!必ず自分の番がきます。普段あんまり釣れない私にだってブリサイズや90アップのシーバス、2キロオーバーのイカや75cm以上のマダイが釣れたことがあるのですから、これはホントです。それぐらい、エンジンがないカヤックには独自の爆発的釣果の可能性があります。凪いだ日限定でじっくりいきましょう!

♦パドリングスキル・体力を磨いていく
自分のパドリングのスキルを磨いていく。特に向かい風でしっかり漕いで帰ってこれるフォワードストローク、長く楽に漕ぎ続けることができるフォームの追求には終わりないと思います。腕だけではなく全身のローテーションを意識して自己練習でもいいので練習日を設けていくのもいいと思います。信頼できるカヤックのスクールを一度受講してみるとなおいいです。
カヤックフィッシングは全て人力で行って、人力で帰ってこなければいけないスポーツ的な要素が多い趣味ですから、普段の日常生活から常に体力づくり、身体づくりも意識していくべきだと思います。

♦体調は良好か
いくらパドリングや身体を鍛えている人でも、その日の体調が悪ければ実力を発揮できないはずです。風邪気味などで体調不良を感じたら海に出ない勇気も必要だと思います。無理をおさないことはとても大切な要素です。またこの先、梅雨明けからは熱中症の危険も出てきます。

♦再乗艇練習
万が一、沖でひっくり返ってしまった時、再乗艇ができるか。これから水温が暖かくなってきたらぜひ練習しておくべきです。手順はこれまで何度もユーストリーム放送などでもお送りしてきましたが、今年もまた機会を作って特集していきたいと思います。
自分のカヤックがどこまで傾いたらひっくり返るのか、頭をなるべく残すとどれだけ耐えるか、さらにローブレイス、ハイブレイス、スイープリカバリーなどで、傾いたカヤックを戻すパドリングの練習もここでしておくといいと思います。
また、シート周り、再乗艇のスペースは取れているかも重要です、艤装が邪魔になっていないか確認してシュミレーションした方がいいですよね。

慣れてくるとどうしてもこういったチェックポイントを忘れがちになってくると思います。私自身も12年やってきてお恥ずかしながらそういう面はいなめません。ですから、今日、今、ここで改めたいと思います。

ちなみに、今回の事故のケースも含めてだと思うのですが、これまで私が知っている死亡(もしくは行方不明)の事例は、全てカヤックと人間が離されています。カヤックが先に見つかって、人間が後から、もしくは見つからないというケースが多いことを考えると、賛否両論はあるのですが、やはりシットオンでは人間とカヤックのリューシュは検討してみる価値はあると思っています。

ツーリング用のシーカヤックのようにカヤックと人間が一体化していませんので、シットオンは沈=沈脱です。

賛否両論というのは、リューシュには危険が伴うのです。沈した時に自分に絡まればロープ類は逆に凶器となります。

ですので、あくまでも自己判断となります。

もしカヤックと自分をリューシュするのであればやはりワンタッチですぐに外せる機構にする、切断できるレスキューナイフをPFDに常備する。これは絶対条件となるでしょう。

また、パドルリューシュと同様に出艇時、着岸時はリューシュは必ず外していくことを習慣づけておくべきです。波に揉まれたらリューシュは危険な面の方が多いです。

そして、リューシュをした状態での再乗艇のシュミレーション、これが必須です。艤装などによっては絡まってうまく機能しない可能性もあります。逆に危ないと感じたら使用しない方がいいかもしれません。

私の場合はソロで出る時はリューシュを使用しています。今年はカヤックと自分のリューシュを想定した再乗艇の動作も時間を作って撮影し、ブログやユーストリームで紹介したいと思いますので、いましばらくお待ちください。

2004年以降から数年のカヤックフィッシング黎明期は装備もどうしたものかわからないところから始めたので、みんなで考えて、議論も活発にしていました。実際にひっくり返ってテストしてみたりしながら、実地練習をしながら徐々に今のスタイルに固まってきたところがあります。しかし、最近はそういった部分が薄れていたところがあるのではないかと反省しています。

あらためて今年はみんなでまた一緒に安全面を考えて、良いアイデアはどんどん広めていく年にしていきたいですね。

カヤックフィッシングは、海抜ゼロメートルの非日常の景色とダイナミックな魚とファイトを楽しめる素晴らしい趣味です。私は一生の趣味と出逢えたと思っています。

自分自身、身を引き締めてまたこの素晴らしいカヤックフィッシングを安全に楽しんでいきたいと思います。ぜひこのブログをお読みの皆さんも今一度、安全面を見直し、考える時間を作ってみていただければと思います。

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