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2011年6月27日 (月)

パドルの長さについて

お客様からパドルの長さの質問を受けたので、あくまでも僕の経験から簡単に説明させていただきます。

フィッシングカヤックで使うパドルはシーカヤック用のナローブレードを装備したパドルになります。

長さは人によって様々で220cmから240cmぐらいがよく使われるサイズです。

シーカヤックよりも幅が広いフィッシング用シットオントップカヤックでは、230cmが標準的とされていますし、実際に私も230cmで8ftクラスの小型艇「ヤックボード」から一番幅が広かった「タンデモニウム」まで、なんら困ったことはありませんでした。

ですので、最初の一本は?と言われれば、まずは230cmを使ってみることをオススメしていますし、230cmがフィッシングカヤックではスタンダードになることが多いと思っています。

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小型艇ヤックボードと230cmパドル

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青い巨星タンデモニウムと230cmパドル

ただ、実はパドルの長さは艇の幅だけではなく「身長」にも左右されます。

当然、身長が高い方は身長が低い方と比べて水面との距離が大きくなります。ブレードをしっかり水に入れたいわけですから、例えば180cm以上など身長が高い方が幅広の艇に乗った時は240cmの方が使いやすいと感じることもあるようです。

ですから、基本的には・・・

「艇の幅」

「身長」

この二つの相互バランスでパドルの長さを選んでいく!

っていう感じになります。

ですが・・・168cmのホエールが今使っているのは!!

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実は「240cm」のアクアバウンド・スウェルです。

身長が低く、今乗っている艇も極端に幅広ではないのに、なぜ240cmを使っているのか?!

これには理由があります。

実は「身長」「艇の幅」にプラスしてもう一つの要素として、「パドルを漕ぐ時の角度」があります(ブレードの角度ではない)

基本的にはフィッシングカヤックではローアングルといって、パドルをあまり極端には立てないで漕ぎます。

ただ、細かく言うと、ローアングルの中でもさらにややハイアングル気味(パドルをやや立て気味で漕ぐ)か、よりローアングル気味(パドルを寝かせて漕ぐ)か、と細分化されます。

ホエールは昨年から手首が痛いことがあり、今は細長いブレード(つまり空気抵抗が少ない)のスウェルをアンフェザー(0度)で、かなりローアングル気味に漕いでいます。

これは「推進力は落ちるが長い時間を楽に漕ぐスタイル」と言っていいと思います。

つまり、パドルが人よりやや寝ているイメージです。

この時、乗る艇によっては230cmでは水にブレードを入れようとすると外壁の内側にシャフトが干渉することがあったのです。

ってことで、身長が低いにも関わらず240cmを使っているのですね。
(今はこれがぴったりきていますが、もしかしたらまたパドリングのスタイルは変わっていくかもしれませんが!)

「身長」
「艇の幅」
「パドリングのスタイル」

この三つの要素で、自分に合った最適な長さ、ブレード形状のパドルを見つけていきます。

ホエールは今のパドルに行き着くまで5年以上の歳月がかかりました。(手首を痛めてなければきっと230cmのカマノやサージを使っていたと思います)

この、道具と出会っていく旅もまた楽しいものです。

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